AWS-CWI資格/特別試験及び試験対策講習会

AWS-CWIは米国溶接学会(AWS)が認証している溶接検査技術者(Certified Welding Inspector)の資格です。
試験問題に日本語訳が併記となりました。

資格取得の意義

米国関連の溶接絡みの工事や製造の受注においては、AWS-CWI資格者による溶接品質の確認は必須条件になっています。また、溶接構造物のPL(製造物責任)やQA(品質保証)の重要性に関する認識が今後より一層高まる中で、こうした資格を必要とする工事が米国絡みに関係なく増加しています。さらに、CWI資格者を直接必要としない工事であっても、工事を遂行する仕様のなかに「溶接工程における品質管理はAWS-CWI資格者が行う。」と明記することは、客先に対し信頼感を与えるという点で有効であります。加えて、外国人エンジニアと協同作業を行うケースでは相互の理解と円滑な業務の推進に極めて効果的に働いています。

近年、中国、インド、韓国および東南アジアの成長が続く中、溶接構造物の品質管理に対する要求も年々厳しくなり、アジア域内で共通に適用できる品質管理の手段としてAWS-CWIの資格制度が高く評価されております。AWS-CWI資格者は溶接の品質管理業務に必要な知識と技量を修得し、溶接施工法の検証や溶接技能者の技量認証等の実務にもよく精通していると評価されております。これらは実作業に即した品質管理を行う上で、AWS-CWI資格者が欠かせないことを物語っています。アジア関連の工事や製造の受注においても、AWS-CWI資格者による溶接品質の確認の重要性は増し、今後も資格者確保の要求は、益々増えていくものと予想されます。

 

資格取得方法

注:詳細はAWSのWeb site(http://www.aws.org/certification参照)

1)受験資格
各種規格、基準に従って製作される溶接構造物について直接的な関係を有する設計、計画、調達、製作、建設、補修などの実務経験について次のいずれかの条件を満たすこと。
①高等学校卒業者は、5年以上の実務経験を有すること。
②大学(高専を含む)以上の卒業者は、3年以上の実務経験を有すること。

2)試験科目
3科目(Part A, Part B, Part C)の全ての試験で合格基準点に達した方に対し、得点によってCWI(検査技術者)ないしはCAWI(Certified Associate Welding Inspector:検査技術者補)の認証が授与されます。
項目
内容
※5問択一式
問題の
総数
CWIの
合格基準
(≧72%)
CAWI
合格基準
(≧60%)
Part A
(基礎試験)
溶接および非破壊試験の基礎、安全、溶接検査技術者の義務、溶接欠陥、溶接記号、継手の機械的性質、簡単な継手強度計算など 150 ≧108 ≧90
Part B
(検査実技試験)
溶接施工法承認試験、溶接士の技量認定、継手に対する各種試験方法、設計図面/仕様書への対応、溶接検査、非破壊試験の手法(模擬試験体による実施試験)など 46 ≧33 ≧28
Part C
(Open Code Book試験)
AWS D1.1(米国規格/Structural Welding Code-Steel), API, ASME規格の中から一つ事前に選定した規格の内容。※規格原本の持ち込み可 50 ≧36 ≧30

3)再試験
試験において、72%未満の科目があった場合、3科目の平均点が72%以上であれば不合格の科目だけ再試験を受けることが出来ます。

4)更新
CWI :3年目ごとに書類提出により更新されます。9年目の第3回更新時にPart B試験のみを受験し合格点に達した方のみが引き続き更新されることになります。
CAWI :3年間だけ有効で3年目に入ると認証が失効するので、改めて3科目を受験し直す必要があります。

5)改訂
2017年3月1日以降、試験問題に日本語が併記されます。
2018年1月以降、
PartB をまず受験し、その後にPartA,PartC は Prometric 社にてComputer Based testを受けて頂くことになります。
2017年9月以後、従来のレプリカサンプルが変わります。
Book of specifications が変わります(AWS.D1.1,API ASMEから抜粋)。



 

2017年度開催概要

名称 定員(名) 期日 参加費用(1人あたり)
対策講習会 新規 20数名 7月22日(土) ~ 28日(金) 16万円
再試験 20数名 12月1日(金) ~ 2日(土) 無料
試験 30数名

3月4日(土)
6月3日(土)
9月9日(土)
12月3日(日)

16万円(新規)
12万円(9年目更新)
  7万円 / 1科目(再受験)
11万円 / 2科目(再受験) 
16万円 / 3科目(再受験)

※規格AWS D1.1/D1.1M:2015版をご用意ください。
※新規講習受講者には、AWS推奨のテキスト(3冊)が無償で配布されます。
※9年目更新受験者、再受験者で、当センターのAWS-CWIの講習会に参加されたことのある方は、対象の講習会に無料で参加できますが、テキストの配布はありません。
※2017年9月よりPart Bの試験内容が変わりますので、講習会の受講をお勧めします。
※規格、テキストはAWSホームページよりご購入いただけます。センターでもお取り扱いをしております。

担当連絡先:(一財)日本溶接技術センター
         大北 茂 ohkita@jwsc.or.jp
         阿南 睦章 anan@jwsc.or.jp
         周 玉寧  zhou@jwsc.or.jp
         Tel. 044-222-4102(代) Fax. 044-233-7976

《申し込みについて》
ページ下部に添付されているAWS-CWI試験、講習会申込み用紙(国内登録用)に必要事項を記入の上、FAX等でお申込み下さい。原則として受験日の2ヶ月前を申込み受付の期限といたします。

申込み受付(国内登録)後に、受験申請書等の試験関連書類、講習会用のテキスト類及び請求書を送付致します。申請書類やテキスト類を早期に必要とされる方はお早めに申込み下さい。

注意事項
・試験及び講習会には、AWS D1.1/D1.1M:2015版の原版が必要となります。

実績

** CWI合格率は30~40%と低く、資格取得に当たって周到な準備が必要です。講習会へ参加せず直接受験する方の合格率は更に低い状況にあります。
** CAWI(補)合格も含めると全体の合格率は60~80%と高くなりますが、これはCWI合格基準に僅かに達せず、残念ながらCAWIに溜ってしまった方が多いことによると考えられます。
** Part C Open Code Book 試験が難しいことがCWI合格率の低い原因となっている状況が続きましたので、2006年度から通常の講習とは別に2日間のPart C補講を設定して、AWS D1.1の解説講義を導入し状況の改善をはかりました。
** 2009年度頃からPart B試験(検査実技試験)が難しくなり、2010年度の講習から1日間のPart Bの実習講義を追加しました。同時に、Part C補講も併せて7日間連続の講習の中に纏め、受講後も試験準備が十分できるように試験の約1ヶ月前に開催するようにしております。
** 9年目更新試験の受験者の合格率は、かなり高い状態に維持されていますが、最近難しくなってきた更新試験(Part B試験)に対応するために、講習の最終日に設定したPart Bの実習講義を受験者の方に開放しております。
** 出題英文の解読に時間を要するため、全問解答が難しいケースがありましたので、2017年3月より日本語併記の出題に変更しました。